THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2017 TOKYO:AIとブロックチェーンの融合

THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2017 TOKYO DAY2は「ブロックチェーンの真価と進化」というテーマが掲げられ、三年連続でビットコイン、ブロックチェーンをを取り扱っている。セッション5の「AIとの融合」では、Idein株式会社 中村 晃一氏によって「ソフトウェア化の進む世界におけるAI・ブロックチェーン技術の役割」というスピーチが行われた。

AIによってすでに一部のタスクでは人間を超えている

中村氏は「技術的にソフトウェアが物理世界の情報を上手に使えるようになっていきそうで、これまでソフトウェアはウェブの中だけで上手く使われていたが、これからは物理世界までも上手く扱って行く。規制の問題は別として、自動運転、スマートシティーなどが技術的には可能となる。」と話す。

「これらによって様々な価値を生むがそれはモノやサービスを中心に見た狭い見方であり、もっと大きな見方では様々な物質がインターネットを構成するモノとなる。すると、インターネットを作り上げたシステムが物理世界に降りてくる。」

電脳空間ではアルゴリズムトレード、ネット広告

物質空間では物流の世界が変わりつつある。アマゾン、ニトリなど。人間には区別できないほど細かい部分で最適化をかけられる。倉庫内の配置など。アルゴリズムによる運用で大規模な最適化が起こりうる。

ソフトウェアが扱う世界では情報が非常に重要になる。誤った情報が流れてしまうと破滅してしまうこともあるため、そこにブロックチェーンが役に立つのではないか、そしてブロックチェーンによってネット上の分散システムもさらに物理世界に降りてくるのではないかと中村氏は考えている。

確かに、最近ではブロックチェーンを利用した物流システムや人材派遣のプロジェクトが出現してきている。

続いて行われたパネルディスカッションでは伊藤 穰一氏から、「超知能が我々を破壊するのか?」という問いが出された。

フィル・リービン氏(All Turtles)「超知能をあまり心配していません。楽観主義者です。世界を良くすると思っています。最初は専門家から懐疑的に見られている。昔、火は多くの問題をもたらすと言われたが、メリットも多い。トータルでみれば非常にメリットが多い。ブロックチェーンには懐疑的で、プロダクトを作るといタイムフレームで見ると騒がれすぎていると思う。」

クロサカタツヤ氏(慶應義塾大学大学院)「超知能には懸念はありません。まだ程遠い状況だと考えています。しかし専門家の予想をはるかに超える進化をてします。もっと人間を楽にしてほしいです。超知能もブロックチェーンもすべて人間のためにあると考えると人間が使いこなせるか?という問いには疑念があります。特定のひとには使いこなせるが、多くの人にはできないかもしれない。」

メルテム・デミラーズ氏(Digital Currency Group)「30-40年は無理だと思っているから今心配はしていません。AIはデータインプットが重要。ブロックチェーンはデータを証明してくれる。これまでできなかったデータの共有もできる。マシン間の支いを助ける。マシンにアイデンティティを与えることをブロックチェーンを使ってできる。」

イアン・マイヤーズ氏(Zcash)「AIに心配していない、色々なメリットがあるだろう。プライバシー的な影響ではマイナスでもあると思う。データを集めることによっていろんなことがわかってしまう。現在、我々が色々な情報を開示していることをまだ皆理解していない。」

ディスカッションの一番最後に、「悲観的なことを言うとAIも人間もどっちもダメだろうと思います。AIも人間もどちらも後退しているようなものがあるだろうと思っています。テクノロジーを使う不安が多すぎて止まっているかもしれません。人々はもっとテクノロジーを使うべきである。」とクロサカタツヤ氏によって締めくくられた。

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