起こりうるビットコインハードフォークへの対策

ビットコインブロックチェーンでのブロックサイズを1MB以上への引き上げハードフォーク実行を主張するビットコインアンリミテッド(BU)とブロックサイズの上限を1MB以下とするビットコインコア(BCC)の間で論争が起きビットコインのブロックチェーンが2つに分岐(ハードフォーク)されるかもしれないという危機が起こっていることは巷の噂でご存知だろう。

多くのマイナーがBU側の1MB以上のブロックをマイニングし始めると、現状のビットコインプロトコルに固執するマイナー(BCC派)との間でネットワークとブロックチェーンは2つに分裂してしまう。2つの互換性のないブロックが現在のブロックに繋げられハードフォークが始まる。その場合、「BTC(BCC派)」と「BTU(BU派)」の2つのトークンが出現することになる。

ハードフォークが起こった場合、現在ビットコインを保有する人は「BTC」と「BTU」の2種類のビットコインを同量保有することになる。過去にイーサリアムがハードフォークした際にイーサーを保有していた人はすでに経験済みだろう。ETHとETCの2つが自動的に出現したはずだ。

ハードフォク前の対策(現在)

ハードフォクが起こった場合、ビットコインの市場価格は大きく下落することが予想される。ビットコインを現状のまま保持する場合、多くの取引所や第三者機関はハードフォークが起きた際ビットコインの保証は行わないとしていることから、自分自身でプライベートキーの保管が可能なウォレットにビットコインを移動させることが必要だ。さもなければBTC、BTU両方とも失う可能性がある。

ハードフォークが起こったら

数時間、数日もしくはそれ以上の間ビットコイン界は大きく乱れるだろう。そして現在のところBUは”two-way replay”(2チェーン間におけるトランザクションの重複ブロードキャスト)の防止策を行っていない。これはETH、ETCの際に問題となったリプレイ攻撃というものだ。これに対する対策が行われていない場合、2種類を別のコインとして識別できず、意図せず別のコインを送金したり、片方だけを売却したりができないという事態が発生する。このため取引所などにビットコインを置いておくのは非常に危険だ。またトランザクションの重複を利用し不正にコインを入手することができてしまう。このようなことが起きてしまえばビットコインの信頼を大きく失うことになってしまう。

この問題に対する各取引所の声明はこちらで確認可能だ。

BUが対策を講じない限り取引所ではBTUを扱うことは大きなリスクとなるため取り扱わないということである。

対策として、事態が鎮静化するまではビットコインの送金は行わないのが一番だろう。また、BUのみの存続が決定的となるまではBTUの受け入れを行わないことだ。

事態が鎮静化しBTCとBTU両方が取引され始めた場合、 BCC派はBTUをBU派はBTCの売却を行い大暴落する可能性がある。また、どちらかを売却し片方を所有したところで売却したほうがビットコインとして生き残った場合、所有する通貨は無価値となってしまうだろう。

これを避けるためにコミュニティや取引所、自分の利用するウォレットの情報を随時更新し、事態を見極めることが重要になってくる。またBTCを売却しアルトコインを所有するなどの対策もあるだろう。

参考元
bitcoinmagazine.com