2018年前半に投稿された暗号通貨の「パンプ・アンド・ダンプ」広告はおよそ5,000件

テルアビブ大学、タルサ大学、およびニューメキシコ大学の研究者によると、2018年前半DiscordとTelegram上に投稿された暗号通貨の「パンプ・アンド・ダンプ」広告はおよそ5,000件にも昇ると報告された。

「パンプ・アンド・ダンプ」は価格のない暗号通貨をSNSなどを使い偽りの広告や情報などを投稿し、価格を吊り上げ運営側が売り抜ける仕組みだ。株式市場ではこのような行為は違法である。

研究者らは1月中旬かCoinmarketcap上220取引所で約2,000の通貨に関する価格データを5分間隔収集した。また、2018年7月上旬にかけて、APIを使用して数百のDiscordおよびTelegram専用チャネルに投稿されたメッセージを収集し、パンプに関する合図やメッセージに手動でラベルを付ける調査を行った。

その結果Discord上に投稿された1,051のパンプに関する合図とTelegram上3,767の広告が200以上の異なる暗号通貨に関連しているのを発見した。この報告は、現在売買されている約2,000の暗号通貨の大部分が「非流動的」であり、「ほとんどの国では非常に少ない取引量を特徴とする」と主張している。

コインの量と時価総額の順位付けを「パンプの収益性を決定する上で最も重要な要素」として説明し、「コインを(少量で)パンプさせることはエコシステムで優勢なコインをパンプするよりはるかに有益である」とした。

時価総額でトップ75以内にランクされたコインの中央値価格はDiscordで3.5%、Telegramで4.8%。76から200にランク付けされたプロジェクトでは、中央値上げはDiscordで5.2%、Telegramで6.5%。201から500にランク付けされたコインはDiscordで5.3%、Telegramで8.1%。500を下回るランクの暗号通貨では、Discordが23.2%、Telegramが18.7%の中央値の増加となった。

2018年は暗号通貨が有名になりICOが増えたことによりこのような仕手行為を目的としたプロジェクトが大幅に増加しただろう。

ロシアを拠点とする暗号通貨取引所Yobitはユーザー確保のためか、仕手行為「Yobitパンプ」を10月に3回ほど行っている。

参考元
papers.ssrn.com